MIKATA学院

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企業理念の再構築

企業理念の再構築

企業理念は、端的に格好よくまとまった言葉にしたくなるものですが、実はそこに落とし穴があります。
なぜなら各社員の捉え方がバラバラになり、行動や判断がズレてしまう元になるからです。
そこで、補足の文章や説明文、イラストを駆使する事で分かりやすく誰が見ても同様の判断・行動ができるように作っていく事がポイントとなります。

お悩み・ご要望

IT企業A社は、従業員約400名の企業で、アルバイト・パートが約150名程おり、現場の戦力としても貴重な存在です。
会社の拡大に伴いトラブルも増え、現場でのトラブル解決も管理職によってやり方や対応の仕方がまちまちでした。
社長は常々、会社が求める基準での仕事の取り組みやトラブルへの対応ができるようにしたいと悩んでおり、社員教育の実施についての相談がありました。

MIKATAの見方

教育を実施するにも単発的なものでは効果が薄く、目先の課題に対する研修や教育でなく、本質的にどこに課題があるかを見ていかねばなりません。
なぜ、社員や管理職の基準がまちまちになっているのかは、会社が大切にしている事や取り組むべき優先順位などが定められていないのではないかと感じました。
会社が何を目指し、何を大切にしているのかは企業理念として明示されていましたが、その意味を本当に理解している社員が経営幹部・管理職でもほとんどいませんでした。

また現在の企業理念の表記があまりにも大きく、抽象的な表記であり、社員にとってわかりづらく感じ、各々勝手な捉え方をしているという事も大きな課題と感じました。

MIKATAの取り組み

  1. 企業理念の再構築

  2. 幹部勉強会の実施

  3. 管理職勉強会の実施

  4. 事例作成と事例を使った勉強会の実施

  5. 企業理念冊子と事例冊子の作成

  6. 係長以下への教育展開

まずは、社長の想いや目指していること、そして大切なこと、守るべきことについてヒアリングしました。そして、同時に現理念の想いや意義についても細かく聞き出す事からスタートしました。
その結果、社長の気持ちや伝えたいことを分かりやすく表記をし直す事が重要であると判断し、この機会に企業理念の再構築をする事になりました。
土台は社長と一緒に作り、事業部長以上を集めて、勉強会を実施。日常業務で大切にしている事や、課題などを出し合い、それらをもとに企業理念を作っていきました。
そして、完成した企業理念は管理職クラスに落とし込み、半年で約8回ほどの勉強会を実施しました。
企業理念の意味や意義を勉強した後に、定めたテーマに沿って、日頃起こりうる課題を毎回持ち合い、事例検証を行いつつ、理想の判断や行動について議論を交わしました。
最終的に、企業理念はイラストや補足文面を加え、冊子化し、企業理念集を全社員に配布。アルバイト・パートには、コンパクトにしたカードを配りました。
勉強会で持ち寄った事例は、整理・統合し、事例集としてこちらも作成し、係長以下の教育材料とし、社員教育のツールとして完成いたしました。

まとめ

企業理念は、端的に格好よくまとまった言葉にしたくなるものですが、実はそこに落とし穴があります。
なぜなら各社員の捉え方がバラバラになり、行動や判断がズレてしまう元になるからです。
そこで、補足の文章や説明文、イラストを駆使する事で分かりやすく誰が見ても同様の判断・行動ができるように作っていく事がポイントとなります。
今回のように、一度見直し、原点に返り、社長の想いを全て洗い出してみる。それらを整理し、わかりやすい文章・説明文を加え、幹部や管理職を巻き込んで作成していく作業は、時間がかかり非効率に感じるかもしれませんが、ここに手を抜いてしまうと指揮・系統がバラバラになりかねません。研修や教育体系づくりも時間の無駄になってしまうかもしれません。
今回の事例は、幹部や管理職も巻き込むことで、一体感を得られ、更に日常での仕事の取り組みを事例として発表する事で、彼らの取り組み方や判断基準も把握でき、教育にはうってつけでした。またわかりやすいツールを作成したことで、全社員に共有でき、その後入社する新入社員にも展開できます。
課題を感じたら、まず本質にどこがあるかを見直し、会社として何を目指し、何を大切にしているかを再認識し、目指す方向のベクトルを合わせた経営を目指したいものです。

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