今年の高校野球は埼玉県初の全国制覇で幕を閉じた。
埼玉県の高校球児だった私は本当に嬉しい。
しかも我が母校の姉妹校で、私も現役時代に合同練習してもらったことを強く鮮明に覚えている。
今年の県大会決勝戦は本命同士がぶつかり、花咲徳栄が浦和学院を破り、埼玉初の三年連続の夏出場を決め、その勢いで全国を制した。
気になったのは、浦和学院の采配で、5回に無死満塁のピンチで投手を交代した。
プロならわかるが、高校生で、無死満塁のピンチにマウンドを譲り受けた投手は乗り切れないのでは。。。
ましてや、夏の県大会決勝戦のプレッシャー。
そんな思いで見ていると、案の定押し出しの四球が絡んで4失点。
一気に流れが花咲徳栄に行ってしまった。
なんと無謀な采配!
そう強く思った。
しかし、それはあくまで結果論。
日々の練習や試合を見ているわけでもなく、選手の個性を理解しているわけでもない。
私が思ってるのはあくまで一般論であり、外野がとやかく言えることではない。
今年の甲子園を見ると、私が知っている数年前までの先発完投型のチームが少なくなっていた。
チームに絶対的エースは1人であり、ほぼほぼ全試合投げ抜く。
私たちの時代はそれが当たり前であり、それがエース番号の理由であった。
しかし、各チーム信頼できる投手を3人位は用意して、継投が当たり前の展開になっており、しかも投手のレベルは皆高い。
良くも悪くも誰がエースかわからない。
なんか、プロ野球を見ているようだ。
チームによって、ワンポイントリリーフもいたし、それこそピンチを迎えて、ランナーを背負っての継投。
高校野球の投手は分業制度がなりつつあることを感じた。
そう考えると浦和学院の采配は周知の事実であり、当然のことだったのかもしれない。
コンサルティングをする際に、新会社のお付き合いはとかく気合が入り、何かを変えよう、課題を見つけねばと気負いがちになってしまう。
背景や、経緯を理解し、冷静に一歩立ち止まって熟考してからの判断ができないと早とちり、クライアントを余計混乱させてしまうことを再確認した夏の大会であった。
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